長寿企業は◯◯が違う!? 持続可能な企業のKPI
こんにちは! 加藤です。
最近、ネットサーフィンしてましたら(汗)、、
企業のサステナビリティ(持続可能性)について面白いレポートがあったのでご紹介します。
日本は、世界で最も多く長寿企業が存在していると言われます。
帝国データバンクの2013年のレポートによると、データのある144万社のうち、創業100年の企業は約26,000社。中には1,000年以上続く会社も数社あるとのこと。
さらに、少し古いですが2008年の韓国銀行の報告によると、世界で200年以上続いている会社は約5,500社以上あり、そのうち3,100社以上が日本の企業だといわれています。
会社が「続く」理由はどこにあるのでしょうか?
冒頭で述べた研究とは、日本の研究者の方による「Sustainability KPIs for Integrated Reporting(統合報告書に適する持続可能性の重要指標について)」なるもので、2013年に発表されていました。
この研究では、世界の創業100年以上の会社とそうでない会社を調査し、持続可能性を高めるための重要なファクターについて分析しています。
要は、「長く続く企業は財務諸表上でどんな特徴があるんだろう?」ということを調べています。
英語ですが、ご興味がある方はこちらをご参照ください。
本ブログでは、結論(研究者の提案)のみをご紹介させていただきますと、以下の2点が財務安定性と持続可能性を高めると結論付けられています。
1.付加価値分配率
2.収益の安定性(+高収益性)
具体的にみていきます。
1.長寿企業は株主以外への付加価値分配率が非長寿企業より高い
(=長寿企業は儲けを株主以外に分ける割合が高い)
やれ配当を高めろ、株価を上げろ、株主が第一だといったことに敏感に反応していると、長くは続かない、それよりも、長寿企業は従業員への給料、債権者、取引先、社会還元(政府)などに多くを割いている傾向があるということです。
とは言っても、一義的には会社は株主のもの。株主満足なくして、会社は持続することができるのでしょうか?
そこで、
2.収入のブレの少なさ
ということが長寿企業の第二の特徴として挙げられています。
収益を「安定的」にあげることで、単年度では配当は少なくても、長期にわたって分配されることで、株主の満足度を維持、高めていると解釈されると延べられています。。
結局、周囲に良い価値を提供し続け、対価は皆で分かち合えるような組織が、広い意味で、社会も含めて周囲に支持され続けるのでしょう。まさに三方良し。そのためには、やはり理念とその実践が大事だな〜と感じさせられます。
企業経営をされている方も、この付加価値分配率、収益の安定性(ブレの少なさ)を自社の持続可能性を測る尺度として意識されてみてはいかがでしょうか。
今後私たちも試験的にこの数字の傾向を追っていきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。