【シンポジウム参加】勝てる海外進出と壁の乗り越え方
こんにちは! 加藤です。
なんと、、2017年が始まってもう1ヶ月半…
そして前回ブログを更新してから4ヶ月が経ってしまいました…
猛省しております。過去は変えられませんが、自分と未来は変えられる!
定期的に!少しでも中小企業経営の役に立つことを書き続けます!
さて、今回は、海外進出のお話。2月9日に、中小機構が主催する中小企業海外進出シンポジウムが開催されたので、参加してきました。
主な内容は2つ。一つは、国際的な経済の流れにおける、中小企業のこれからと、海外進出をした中小企業の成功事例。立教大学で教鞭をとっている山口義行先生が講演をされました。
もうひとつは、海外進出におけるリスクをテーマにした、中小企業経営者と海外進出の専門家とのパネルディスカッションでした。
ここでは、山口先生の講演で特に印象に残ったポイントをお伝えします。
これからの中小企業に必要な3つの力
これからの中小企業は3つの力が必要だと。すなわち、読む力、問う力、つなぐ力。
読む力とは、たまたま入ってきた情報のみで判断するのではなく、世界全体の政治、経済全体のトレンドを捉えるということ。
直近の話で言うと、日銀の金融政策の限界から、金利上昇圧力がかかり、資金調達、特に中小企業の借入が難しくなっていくのではないか? とおっしゃっていました。
問う力は、生き残るための課題を明確にする力、つなぐ力は、中小企業の強み同士をつなぐ力です。
中小企業が乗り越えなければならない3つの壁
中小企業が生き残るためには、市場の壁、地域の壁、人手の壁を乗り越えなければならないとおっしゃっていました。
海外進出は、このうち「市場の壁」を乗り越えるための手段にすぎないが、ニーズが合致すれば大きな利益をもたらすとのことでした。
リスクよりもニーズだ
海外進出において、情報不足やネットワーク不足によるリスクが高いため、一歩踏み出せないということは私もよく聞きます。
しかし、海外で成功した中小企業を数多く見てきた山口先生は、「リスクよりニーズ」と仰っていました。
つまり、その国におけるニーズと、自社の提供する価値が合致すれば、自然と情報や人的リソース等が集まり、周囲の支援を受けられる。結果として、あらゆるリスクが抑えられるということだそうです。
成功した中小企業の事例として、
- 焼き鳥などの串刺機が海外で大ヒットした従業員十数名のコジマ技研
- 富裕層が増加した中国で洗車ビジネスを浸透させた洗車の王国
- カンボジアに精米機を導入し国の発展に貢献したタイワ精機
- 好きなことを突き詰めた結果、海外からの問い合わせが殺到したセーフティライフ
などを挙げていました。
実際に海外進出をされたセーフティライフの社長が、「『つなぐ力』さえあれば、市場の飽和はないね」、と仰っていたそうなのですが、これは印象に残りました。
隣接異業種に挑戦せよ
最後のまとめとして、「隣接異業種へのチャレンジ」が今後中小企業が壁を乗り越える上で重要であると仰っていました。
隣接異業種とは、自社の本業の周囲に、経営者自身が気付いているといないとに関わらず存在する、異業種・異業態の事業だそうです。
新たなビジネスにチャレンジする上で足かせとなるのは、お金などではなく圧倒的に「情報不足」とのことです。
大事なことは、5ヵ年計画で、隣接異業種にどんな事業・市場が存在しているのかを観察し、何がハードルかを見極め、情報と人を集めて隣接異業種への挑戦をすることだそうで、情報と人さえいればお金は比較的容易に調達できるとのこと。優先順位の問題でしょうか。
その隣接異業種を見つける上での一つの視点が、「海外」という位置づけでした。
いかがでしたでしょうか? 全部お伝えできないのが残念!
また機会があれば海外進出の成功・失敗事例をご紹介していきたいと思います。
海外進出リスクマネジメントマニュアル
最後に、やっぱりリスクが気になる!という方のために、中小機構が配布しているリスクマネジメントマニュアルをご紹介します。
海外進出におけるリスクを最小限に抑えるためのマニュアルで、よく作り込まれてますので、まずは簡易版でもご一読ください。
海外進出は手間がかかるイメージですが、、私自身の経験からも、日本で当たり前のことが、海外では認識されていなかったり、アジアで言えば、特に富裕層や中間所得層が急増していることもあり、ビジネスによっては、とってもチャンスに溢れていると思います!
弊社でもアジアを中心として市場調査、進出のサポートをしておりますので、キニナル方はお気軽にご連絡ください♪
ここまでお読みいただきありがとうございました!!!