KFSコンサルティング公式ブログ

中小企業の経営に役立つ情報やメンバーの日々の活動を発信!

サービス業向けの生産性向上マニュアルを活用して業績UP

f:id:consulting-kfs:20160801143821j:plain
 
先日、ある会社の方と打ち合わせをした際に、2011年に経済産業省コンサルティング会社が協同で開発した、中小企業サービス産業向けの生産性向上のための業務改善マニュアルなるものがあることを知りました。

 

活用しないとモッタイナイ

マニュアルは一通り目を通させていただきましたが、ところどころ外部のアドバイザーが必要になる可能性は否めないものの、理論や抽象的な手法のみを書いているのではなく、現場で使用でき、かつ限界まで簡素化している良い物だと思います。自社のやり方に合わなければ、途中で辞めても、何かしらの気づきをもたらしてくれるはずです。
 
それにしても、これ、果たして知っている人はどれくらいいるのでしょうか…
 
決して少なくはない税金を投じて、中小企業の業績や生産性向上のためにしっかりプロジェクトとして取り組んでいるのに、全然認知されていないのはモッタイナイですね。
 
今後このようなプロジェクトを行う場合、作って終わりではなく、実際に利用されて、かつ利用した企業のアウトカムを測定するようなところまでやって初めて有効な税金の使いみちだった、と判断されるような体制が構築されるといいですなぁ
 
さて、グチはこのへんまでにしてマニュアル活用の流れを見てみましょう。
 

チェックシートで現状把握と3年後のイメージを明確に

まず、自社の現状を把握するための「生産性向上のためのチェックシート」なるもので自社チェックします。これにより、自社の取り組むべき課題と優先順位がわかってきます。
f:id:consulting-kfs:20160801145343j:plain

 

その後、9つのテーマに沿ったマニュアルと、使用するテンプレートフォーマットがエクセルでダウンロードできますので、これらを活用しながら改善に取り組んでいきます。
 
9つテーマから取り組む施策を選択する
 
改善テーマは、全部で9つあります。
  • 5S による作業のムダ・ミス削減
  • 動線・レイアウト改善によるムダ・ミス削減
  • 計画的な業務割当による人時生産性向上
  • 事務改善によるコストダウン
  • 優良社員言動の見える化による業務効率・業務品質向上
  • 多能工(マルチスキル)人税育成による人材の有効活用
  • 接客対応力強化による顧客満足度向上
  • ターゲット顧客視点での商品・サービス革新による付加価値向上・コストダウン
  • 顧客情報活用による固定客比率向上
 f:id:consulting-kfs:20160801160211j:plain
詳細はこちらからご覧ください。 どれも、経営の質を向上し、収益力を高める重要な手法と視点ばかりです。実際の他社改善事例もありますので、参考になります。
優先順位を決めて、是非一度取り組んでいただければと思います。
 

大事なことは、「5つの化」

どのテーマも、 可視化、定量化、課題化、実践化、定着化という5つの取組サイクルに沿って、効果的に改善をしていこうとしています。
 

f:id:consulting-kfs:20160801160319j:plain

これって、、経営計画策定とアクションプラン策定、モニタリング、改善というPDCAサイクルですね。
 
やっぱり王道なんですよね。
 
例えば弊社でサポートしている「将軍の日」を受けてからこちらの取組に参加されると、ビジョンと数値意識が高まっている状況ですので、より効果が見込めます。ご興味ございましたらお問い合わせください(宣伝)。

実際にやってみる

最も重要なのは、この「実際にマニュアル通りにやってみる」ということです。
「経営はマニュアルじゃない! 俺はマニュアル通りに生きてくのは嫌なんじゃ!」
 
と思っている方も、是非一度お試しください(笑)
 
私たちも自社で実験したり、サポートの中で取入れます。
実際にやることで、必ず経営を良くする新たな気づきがでる仕掛けになっていますよ。
 

チェックし、さらに改善する

行ってみると、何がしかの結果がでます。良い結果かもしれませんし、悪い結果かもしれません。しかしこの結果は、さらに良くするためには?悪いのを打ち消すには? という新たな思考をもたらしてくれます。これはやった人にしかもたらされないご褒美です。成功の種子とでもいいましょうか。命(資金)さえ完全に奪われないようにしていれば、これは失敗ではなく、成功のためのプロセスです。
 
この繰り返しによって少しずつ選択しを絞ることができ、生産性向上のための行動精度を高めることができます。
 
成果が見えてくると、経営のいいリズムをつくることができるはずです。弊社も実行してまいりますので、また明確な成果がでれば、お伝えしてまいります。
 
是非 活用してみてください!
 
お読み頂きありがとうございました。