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【2016年版中小企業白書】 稼げる中小企業が取り組んでいること

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こんにちは!加藤です。
 
先月、2016年版の中小企業白書が公開されました。
 
概要版では、中小企業の概況を俯瞰した後、
「稼げる中小企業は何をしているのか」
をIT投資、海外展開、リスクマネジメントの観点からの分析、
また、成長を支える中小企業向け金融、
中小企業の経営力を収益性、投資、経営者の特徴をまとめています。
 
わかりやすくまとめられていて、自社の立ち位置を確認するために、
有益かと思いますので、是非ご一読いただければと思いますが、
それでも時間がない!という方のために、以下に簡単に記載しましたので
ご覧ください。
 
1.稼いでる企業が取り組んでいること

まとめでは、稼いでる中小企業は、以下に取り組んでいることが特徴として挙げられていました。

①ビジョンの明示
②従業員の声を聞いて反映させる
③人材育成を積極的に行う
④IT投資や外部機関活用で業務プロセスを高度化
 
これらの4つの取組みにより、生産性向上につなげているとのことです。
ほとんどの企業経営者さまは意識されていることだと思いますが、
どこまで具体的にアクションプランを考え、実行し、効果を測っているかがポイントになるかと思われます。
2.成長のための資金調達
また、資金調達に関連して、収益力のある会社は
「適度な銀行借入をしている傾向がある」とのことです。
 
借入に当たっては、現在の財務内容や資産余力が評価されています
が、今後は事業性評価に基づく融資に重点を置く」
つまり、現状の財務内容だけでなく、「事業の将来性」に対して
融資を行っていくということです。
 
そのために、事業計画を作成し、積極的に金融機関に伝えていくこと
重要であるとしています。
 
3.稼げる中小企業経営者のマインド
最後に、収益力の高い経営者の意思決定の傾向がまとめられていました。
  • 低収益企業は、投資に保守的
  • 高収益企業は、計画的かつ積極的に投資を行っている、かつリスクへの備えを行っている
また、経営者が交代していない企業より、経営者が交代した企業のほうが、収益力が高い、としています。
 
 
 
上記の結果は一見すると、ほとんど当たり前のことを言っているかのように見えますが、実はうわべだけだったり、行われていないことが多いように思えます。
 
実はこのまとめを見ていて感じることは、私たちがサポートしている内容は、やはり
中小企業の業績向上に貢献できるということです。
 
KFSでまず初めてサポートすることは、現状の把握(財務分析)ですが、次のステップは未来を見据える(計画策定)です。
 
経営計画をつくることは、未来のビジョンを考え、明示することにつながります。
また、収益力を高める資金を調達することにつながります。
そして、成長のための投資シミュレーションを行うことは、リスクマネジメントにもつながります。
 
また、この報告書で、中小企業が抱える共通の課題として、「人材不足」があります。
この傾向は今後ますます顕著になることでしょう。
 
しかし、そのような人材不足に悩む中小企業こそ、外部機関である私たちを活用していただき、企業運営の土台を築いていただければと思います。
 
お気軽にご連絡ください!
 
お読みいただきありがとうございました。